キッズMMAを習っていると、「強くなること」に目が向きがちです。
もちろん、技術が上達したり、試合で結果を出したりすることは嬉しいこと。
でも先日、私はそれとは少し違う成長を目にしました。
それは、年下の子とのスパーリングでの出来事です。
以前の息子なら全力だった
息子は負けず嫌いな性格です。
スパーリングでも、自分の力を試したい気持ちが強く、目の前の相手に全力で向かっていくタイプでした。
それは決して悪いことではありません。
「強くなりたい」
「勝ちたい」
そんな気持ちがあるからこそ、一生懸命練習してきたのだと思います。
だからこそ、今回の様子には少し驚かされました。
年下の子とのスパーリング
その日の相手は、自分より年下の子でした。
体格も経験も違います。
もし本気で力を出せば、相手を圧倒してしまうかもしれません。
私は親として見守りながら、
「どうやるのかな?」
と思っていました。
すると息子は、いつものように勢いよく攻めるのではなく、相手の様子を見ながら動いていました。
必要以上に力を入れない。
でも、ただ流しているわけでもない。
その姿は、以前とは少し違って見えました。
本気を出せなくてもどかしい
スパーリング後、息子がぽつりと言いました。
「本気の力を出したかったな」
その言葉を聞いて、少し納得しました。
きっと本人の中では、
思い切り動きたい。
もっと打ち込みたい。
そんな気持ちもあったのでしょう。
でも相手との力の差を理解していたからこそ、力を抑えていたのだと思います。
そして、そのもどかしさを発散するように、スパーリング後はサンドバッグを一生懸命打ち込んでいました。
手加減ではなく「力のコントロール」
私は最初、「手加減していたんだな」と思いました。
でもよく考えると、少し違う気がします。
手加減というと、どこか相手を下に見ているような印象があります。
そうではなく、
相手の年齢や体格を考えながら、自分の力を調整する。
感情のままに力を出すのではなく、必要な力を選ぶ。
これは手加減ではなく、「力のコントロール」なのだと思いました。
力を出すことはできる。
でも、あえて出しすぎない。
それは簡単なことではありません。
大人でも難しいことです。
親が感じた成長
格闘技を習っていると、「強くなったね」と言われることがあります。
もちろん、それも嬉しいことです。
でも今回私が感じたのは、技術的な成長よりも、人としての成長でした。
相手との違いを理解すること。
自分の感情をコントロールすること。
相手を思いやること。
そんな姿を見て、
「ああ、成長したな」
と感じました。
まとめ
キッズMMAで身につくのは、技術や体力だけではありません。
今回のスパーリングで見えたのは、「強さ」の新しい形でした。
力を出すことが強さなのではなく、力をコントロールできることもまた強さ。
年下の子とのスパーリングを通して、息子はそんな大切なことを学んでいたのかもしれません。
そして私自身も、子どもの成長は勝ち負けだけでは測れないのだと、改めて気づかされた一日でした。



コメント